次の文章をんで、それぞれのいにする答えとして、最も当なものを1.2.3.4から一つびなさい。
「ああ、メロス。」うめくような声が、と共にえた。
「だ。」メロスは走りながらねた。
「フィロストラトスでございます。方のお友セリヌンティウスの弟子でございます。」その若い石工も、メロスの後について走りながら叫んだ。「もう、目でございます。むだでございます。走るのは、やめて下さい。もう、あの方をお助けになることは出来ません。」
「いや、まだは沈まぬ。」
「ちょうど今、あの方が死刑になるところです。ああ、あなたはかった。おうらみ申します。ほんの少し、①もうちょっとでも、早かったなら!」
「いや、まだは沈まぬ。」メロスは胸のり裂ける思いで、赤く大きい夕ばかりをつめていた。走るより他はい。
「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。いまはご自分のお命が大事です。あの方は、あなたを信じて居りました。刑に引き出されても、平でいました。王が、さんざんあの方をからかっても、メロスは来ます、とだけ答え、い信念を持ちつづけている子でございました。」
「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。に合う、に合わぬはでないのだ。人の命もでないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいもののに走っているのだ。ついて来い! フィロストラトス。」
「②ああ、あなたはが狂ったか。それでは、うんと走るがいい。ひょっとしたら、に合わぬものでもない。走るがいい。」
言うにや及ぶ。まだは沈まぬ。最後の死力を尽して、メロスは走った。メロスのは、からっぽだ。何一つ考えていない。ただ、③わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。は、ゆらゆら地平に没し、まさに最後の一片の残光も、消えようとした、メロスは疾の如く刑に突入した。
①「……早かったなら!」のあとに省略されている句をきなさい。
②「ああ、あなたはが狂ったか。それでは、うんと走るがいい」とフィロストラトスが言っているのはなぜですか。
1 セリヌンティウスの弟子がめばやめると思って。
2 メロスの信念のさを、いやが上にも硬させるため。
3 死刑になる友人に代わって恨みごとを言うため。
4 うんと走れば、ひょっとしたらに合うと思わせるため。
③「の分らぬ大きな力」とは何のことですか。
1 人と人とが信じ合うさ。
2 にうそを言わぬさ。
3 人の命のたくましいさ。
4 王の力の大きさ。
4主人思いのフィロストラトスが、メロスにして、「走るのは、やめてください」と言ったのはなぜですか。
1 フィロストラトスもメロスといっしょに走ったが、もう走り疲れてしまったから。
2 セリヌンティウスは、い信念を持って、王に立ち向かったから。
3 フィロストラトスはメロスの意を十分に理解することができたから。
4 れてきたメロスを、フィロストラトスは恨み通していたから。